触図

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「すってんころりん」より

主な材料は、
 クマ … バックスキンの薄いもの
 ネズミ … 化学繊維の柔らかいもの
 ウサギ … 薄い紙にスポンジ様を薄く張り合わせたもの
 少年 … チェックの木綿に薄いデニム様のものを張り合わせたもの、髪の毛は千代紙を使用
注意点としては、布類は色や柄が違っても材質が同じなら組合わせない。
(参考)ひとつの物語に同じ材料をたくさん使用する場合は、紙や布に、初めから接着剤の付いた物がありますので、利用すると便利です。大きな文具屋さんや生地屋さんなど(日暮里などおすすめ)、材料集めも楽しいです。


「ブレーメンの音楽隊」より

ろばの涙は市販されてるシールを使用。
にわとりは包装紙、他は裏側に両面テープの付いている繊維製品を使用しました。


植物図鑑」より

葉の部分の特徴を表現しています。
葉脈が5本はっきりしていることと、触れて葉脈が浮き出ているのは葉の裏側です。


きりんのくびはどうしてながいの」より

ライオンに追われて動物が走る場面は、動きを出すために、点字用紙を継ぎ足して広さを出しました。


「バーバパパのしんじゅとり」より

魚がいても、珊瑚があっても、絵物語の一部。リアルである前に、晴眼者の人と楽しく場面の説明が出来ることを祈ります。魚や植物を、ある程度納得させるような触図は、まったくの別物で、各部分を拡大したり分割したりして、正確さが必要となります。


「ノンタン おばけむらめいろ」より

この本は、1頁に、もりだくさんの絵や線があるので、ひたすら触図に出来るシンプルな線を選びました。特に迷路は、複雑な線は無理なので工夫しました。


「街道をゆく」より

地図の場合は、
・位置関係など、具体的に細かい表現が必要な場合
・ある特定場所を中心に、その周辺を大雑把に表す場合
・物語の展開上、助けになる場合 等、様々ですが、共通しているのは、 地名も道路名も点字として文字数が多いと、触図部分と折り合わないので、別に書き出します。


「ワニぼうのこいのぼり」より

登場してきたものは、大きくしても、小さくしても、同じ材料を使用することが原則です。同じような登場者場面が多い時には、シンプルな線のものを選ぶのも方法のひとつ。 ワニのおとうさんは帽子が特徴です。


「かたち」より

基本的な三角・四角・丸について、大きかったり小さかったりの組み合わせで、いろいろ触ってみましょう。三角を使用した魔法使いの場面は、点字用紙を2枚使って空を飛んでいる広さを、折った紙を広げる事で三歳児の楽しさを引き出せたらと工夫しました。


「野菜の詩」より

 きゃべつ … 柔らかい感触ながら、芯もあるように
 かぼちゃ … ガタガタにあるふくらみをルレット線で
 きゅうり … 花をつけて
 はす … 穴の開き方とくびれ


英文ポストカードより 「うちわ」「お面」「風鈴」「ヨーヨー」

ポストカードを触図したら、こんな感じになりました。
うちわ、 お面は外回りを切り離して手にとって貰える様にしました。使用した材料は、ICテープ、和紙、包装紙、コルク様紙、両面テープ、紐です。風鈴は下がっている短冊の部分 、ヨーヨーは紐の部分を自由にしています。


静岡県の観光パンフレット(英語版)より

富士山の字の説明がありましたので、触図してみました。地図は日本の中の、おおよその位置だけ分かればよいものなので 簡単なものにしてあります。


鉄道の旅より 「地図」

鉄道・道路・駅・川など、材料を多く必要とする時には、触感が似たものは隣り合わせに使用しないことに気をつけます・・・たとえば、鉄道はICテープ、道路はルレット線、川は幅が倍のICテープにするなど。


家紋図鑑より 「三つ鍬形」

まず型紙を作成します。次にそれを素材にあてて切り抜きます。この文様の場合には、同じパーツを三つ合わせますので、パーツの説明も載せます。複雑な文様ほど、分解したところから組み立てることが必要です。完成したら名前を入れます。


日本昔話より

これはイギリスの盲学校に送るためのものなので、
1.なるべく材料や色使いを日本的にすること
2.シンプルにすること
3.原本に近い場面を使うこと
などに気をつけて作成しました。
下記は子供の喜びそうな大げさな場面のものです。触図の厚みが点字より高くなっているので、文中には入れられません。表紙と当て紙の間に入れて挿絵のようにしま した。 親子で、友達同志でと、手助けできる人と一緒が基本です。

「はなさかじいさん」より

「さるかに合戦」より

「桃太郎」より

「かちかちやま」より

「鶴の恩返し」より

「牛若丸」より

「一寸法師」より


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